(CD) ムソルグスキー 《展覧会の絵》ほか /岩城宏之:指揮 オーケストラアンサンブル金沢
ムソルグスキー(1839~1881)
①組曲《展覧会の絵》 (ジュリアン・ユー編曲[2002年])
プロコフィエフ81891-1953)
②交響曲 第1番 ニ長調 作品25 《古典交響曲》
オーケストラアンサンブル金沢
指揮:岩城宏之
聴き所はなんといってもジュリアン・ユー編曲の《展覧会の絵》です。
腕利きの小編成オーケストラのためにアレンジされたこの曲は、まさに「21世紀の《展覧会の絵》」と言ってしまっても良いと思います。ジュリアン・ユーはオーストラリア在住ですが、北京出身というだけあって、響きにはどこか中国音楽っぽい雰囲気が漂います。打楽器群の使い方もかなりユニークで、おびただしい数にのぼるこの曲のアレンジの中でも全く聴いたことの無い新しい音楽が楽しめます。管弦楽アレンジでは冒頭のプロムナードはトランペットで演奏されることが有名ですが、この部分がよりによってヴィオラに割り当てられていることから始まって、聴き手の裏をかく意表をついたアレンジになっています。
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