« (CD)モーツァルト/レクイエム ニ短調 K.626 12月5日(火) | トップページ | (本)答えは自分の中にある/中谷彰宏(ダイヤモンド社) 12月5日(火) »

(本)子供の脳が危ない/福島章(PHP新書) 12月5日(火)

少年犯罪が凶悪化する背景には、ダイオキシンなどの環境問題や、食生活の乱れ、日用品などの有害化学物質が、子供の脳に対して悪影響を及ぼしていることが医学的に解明されてきているようです。著者は犯罪心理学の専門家ですが、実際に犯罪の当事者となった子供たちの脳のMRI写真が掲載され、そのほとんどに、脳機能の障害が見られることはショッキングでした。

本題とは関係ないのですが、この本の中で、精神医学者である安永浩氏の「中心気質説」について、「てんかんの精神病理」という本の中で紹介されている一文の引用が興味深かったので、引用します。

~モーツァルトの音楽は、天衣無縫、湧き出るように、努力・推敲の跡などがまったくなく造り出されたが、けっして高踏的なものではなく、まったく親しみ深いもので、その肉感が即「天上的」であり、平凡な人間の持ちえる感情が、不思議なフィルターを透してくまなく聖化され、楽想化されている。しかし同時に、思いがけず突発的にデモーニッシュなものが交錯する。これはあたかも、てんかん者が常動的で重く硬い表面の底に、ある種の「深遠」を秘めているようなものである。~

・・・この安原氏の説に少しだけ注釈を加えると、《中心気質》とは、てんかん者の中でも、ヤンツのいう《覚醒てんかん者》に多く見られる性格であり、それは安永氏によると「ふつうにのびのびと発達した天真爛漫な5~8歳くらいの子ども」を連想するのがよいとされる。自然児的な生物学的規定性が比較的優越しており、その心の世界は本能的、身体感覚的な《快》《不快》に左右されるところが大きく、世界との距離はほとんど膚触的であるという。

モーツァルトの天才たる所以として、子供のままの感性で大人になってしまったということがよくいわれます。ピカソが晩年に、「子供の心を取り戻していくプロセス」について言っていたことも、彼の画風の変遷を見ると「ナルホド」といえます。

|

« (CD)モーツァルト/レクイエム ニ短調 K.626 12月5日(火) | トップページ | (本)答えは自分の中にある/中谷彰宏(ダイヤモンド社) 12月5日(火) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (本)子供の脳が危ない/福島章(PHP新書) 12月5日(火):

» 学習効率を高める速読法!!子供の頃から・・・ [子供の救急最前線!!育児に関わる人すべてへ]
最近、ビジネスパーソンの間や資格試験、大学受験に向かう人に「速読」が効果的といわれています。本を早く読める、頭が良くなる、記憶力が上がる、目が良くなる、などの効果があるようです。さらに今流行の右脳・左脳の活性化がみこまれるようです。速読には3つの条件がある...... [続きを読む]

受信: 2006年12月18日 (月) 02:38

« (CD)モーツァルト/レクイエム ニ短調 K.626 12月5日(火) | トップページ | (本)答えは自分の中にある/中谷彰宏(ダイヤモンド社) 12月5日(火) »